親族が亡くなった時にやること

遺産分与を楽にするための生前整理

遺産分与を楽にするための生前整理 ある人が亡くなると、その人が持っていた財産は相続人によって分配する手続きを行うことになります。死亡した段階では、相続人全員が遺産を一旦共有している状態になっているので、誰がどの遺産を受け取るのか確定しなければなりません。
そのために遺産分割が必要になるのです。この遺産分割は親族間でのトラブルになることが多いです。

家族のこと、お金が絡むことなのでどうしても感情的になってしまい、遺産分割がきっかけで親族間が疎遠になってしまったというケースも少なくありません。

できるだけ資産を残してあげたい家族にいがみあって欲しくない、できるだけ資産を残してあげたい。そう思いつつでも全ては自分が死んだ後のことなので干渉できないと諦めてしまう人もいますが、そんなときにおすすめなのが「生前整理」です。
これは生きている内に自分の身辺整理をしておくことで、具体的には預貯金や不動産などのプラスの財産や、ローンや借金といったマイナス財産を財産目録としてまとめます。

生きているうちに財産をはっきりさせておくことで、いろいろなメリットがあるのです。


遺産分割を行うためには生前整理の大きなメリットは、家族への負担を減らせることです。遺産分割を行うためには、なくなった人の財産を全てはっきりさせなければなりません。
しかし本人以外が調べるとなるとその手間は大変なものになります。

話し合いが始まってから誰も知らなかった不動産がひょっこり見つかってまた最初からやりなおし、というのはよくある話なのです。財産が全て分かっていれば、家族は遺産分与にスムーズに進むことができますし、遺産の分け方について予め本人を交えて話し合うことも可能になります。

専門知識が必要な場合また、生前整理は遺言書や生前贈与、相続税対策の準備にもなります。専門知識が必要な場合、弁護士や司法書士への依頼が必要になりますが、それも自分が元気なうちならスムーズに進めることが可能です。

自分が死んだ後のことを考えるのは縁起が悪いと思うかもしれませんが、家族のため、そして何より自分の人生に悔いを残さないためにも一度検討してみてはどうでしょうか。